夏も秋も冬も春も石の上にも

140文字では呟ききれないことを書き溜めておく場所。吐き溜めであり、自戒の場。

自分のために時間をつかう

近頃の自分に足りてなかったものはこれだったのか、と思い出した日。

 

コロナ前以来かなってくらい久しぶりに、一日遊びほうけてきた。

ミラコスタでオチェーアノのブッフェを予約。

オチェのブッフェは前々職を退職した時以来でほぼ4年ぶり。そして初めてのひとりブッフェ。

想像以上に幸せな体験だった。

自分のために時間とお金をつかって美味しいものを食べにきている…という感じがすごくて、目に涙浮かべながらブッフェをほおばる客になっていた。

時間も120分の制限たっぷり使わせてもらって、のんびりたらふく食べた。

キャストの方々も、この状況下でいろいろな不安のなか徹底した感染対策を行ってくださっていることがよく分かって、感謝の気持ちがあふれる。

 

その後、どうしても観たかった「In The Heights」を予約。

シネマイクスピアリはちょうど良い時間がなかったので、日比谷に。

それまで時間をつぶそうと、ボンヴォヤージュとイクスピアリをぶらり散歩。

少し早めに移動して、スタバで休憩する。

 

「In The Heights」は結論から述べると素晴らしかった。

群衆劇が本当に好きだ。

開始3分でラテンとラップのビートに心をもっていかれ、ここがピークだったら後2時間半どうしようかと心配になった。

そんな心配はよそに最高に熱く暑くクールなサウンドばかり。

とにかくみんな歌が上手い。そして圧巻のダンスシーン。

冒頭の「In The Heights」、「96,000」、「Carnaval del Barrio」が最高。

しかし、しっかりとストーリー上で泣かされるシーンもあり後半は何度かすすり泣くくらい泣いた。

結論、リン=マニュエル・ミランダは天才だということがよく分かった。

なんとなく、自分の先入観で「RENT」に近いものを想像していて冒頭のベニーなんかは勝手に「RENT」に重ねてしまった部分もあったが、ストーリーが進むにつれ全く違うものだと感じた。

私はミュージカル映画で一番好きなものはと聞かれれば、これまで「RENT」と答えていたが、これはその次に来るかもしれない。

 

帰り道にレビューを見て気づいたが、私が唯一知っていた「Everything I Know」が確かに一曲丸ごとカットされていたことは少し悲しかった。

養成所時代に友人が歌っているのを聞いて、かわいくてあたたかい曲だったから残念だった。

 

興奮のままに書いているため、後日また思い出したら感想を書きたい。

 

そんな感じで、1日かけて自分にたっぷり時間とお金をつかった。

自分の心がアフリカの砂漠のようにカピカピに乾燥していたことに気づいた。

昨日、優しくされたいと言っていたが誰よりも優しくなかったのは私自身なのかもしれない。

自分を大切にするって、大事だ。

 

In The Heightsで「些細なことが尊厳を保つ」というフレーズがあって、とても心に残った。

 

 

誰かのためでなく、自分のために時間とお金をかけてあげよう。

 

予告で「Dear Evan Hansen」とスピルバーグによる「ウエストサイド物語」が年内に公開するとのことだったので、今年はミュージカル映画が豊作そうで嬉しい。